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古本

ある本を古本で手に入れました。1949年(昭和24年)の出版です。
古書集めの趣味はなく、単に中の文章を読みたくて買いました。しかし、見た目が出版年以上に古い感じがするこの本を見て少し考えてしまいました。

本文に使用されたわら半紙は、経年劣化で天地小口が茶色く変わっています。ページをめくると弱った小口がぽろぽろ砕けてゆく感じです。裏表紙の見返しに、「乙未※某月 於古書展」と鉛筆書きがあるので、少なくても2人以上の手を経てここまでやってきたのだろうと思います。この本は、ある時は日ざらし、ある時は湿気のなかだったのだろうか。後ろの方にしおりがはさまっているところをみると、誰かに読んでもらえたらしい。と、こんな具合で、なんだか本そのもののことが気にかかって、中を読む気がそがれます。日頃は蔵書印の1つや2つ気にしないのですが。

図書館で借りて読むことにしよう。

(※乙未は1955年。)




図書館で同じ本を見たところ、そちらも似たような状態でした。紙質の悪さから、出版事情がよくなかったのだなあと察せられます。
読まないための言い訳をしていないで、きちんと読もう!と思いました。
by chinchudo | 2005-10-31 14:48 | ●日記
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