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Wordと一太郎

Wordと一太郎のどちらが使いやすいかについて、少し考えてみたいと思う。ご存じのようにWordはMicrosoft(米国 以下MS社)から、一太郎はJustsystems(日本 以下Just社)から出ているワープロソフトである。

結論を言うと、使い勝手はどちらもそんなに変わらないと思う。ただし、日本語入力に関しては、しばしば一太郎と一体と考えられているJust社ATOKの方がMS-IMEよりもずっと使いやすい。そして、どちらも後から出た新しいバージョンの方が使いやすくなってきている。

一太郎もWordもそれぞれ多機能を備えている。その中で、私が関心をもっているのは、PDFソフトとの相性や中国語入力IMEとの相性などである。目下の最新版Word2003と一太郎2006では、この点はほぼ互角ではないだろうかと思う。

そうは言っても、文書レイアウトに関しては一太郎の方が上である、という意見もきく。例えばルビをふるときに、一太郎ならば自動的に見目良く行間を調整してくれるが、Wordだと初期設定のままでは行間を取りすぎてしまうのである。これには、Wordの行間隔設定をすこし変更して書式を保存しておけばすむ。しかし、何も考えずにとりあえず整った日本語文書を作りたいという要望には、一太郎の方がかなっているともいえる。

あるいは、海外(国内でもそうだが)の人と文書を広く交換する機会があるならば、Wordの方が無難だろう。

なぜこんなことを話題にしたかというと、どちらを使う方がよりよいかと考えることが多いからである。その答えはおそらく自分の周辺にどちらのユーザーが多いかで決まると思う。長いものには巻かれるのである。

かつて就職してまず覚えたのはWordだった。異動した部署では一太郎だった。同じ部署でTopが変わったらWordになった。

自分一人でメモを書くならば、どんなやり方でもよい。筆で半紙に書いても、万年筆で情報カードに書いても、広告の裏紙に鉛筆で書いても。それと同じで、ワープロソフトも自分だけだったら手元にあるものでよいのだし、フリーソフトのアウトラインプロセッサもよいと思う。ところが、他人と情報を共有・交換する必要がでてくると状況は変わってくる。

一般に、一太郎とWordの目立った操作の違いは、「罫線の引き方」にあると言われる。一太郎の場合、「罫線モード」で手で定規を使って書くかのごとく一本線を引くのである。Wordの場合の「罫線」は、表に使うセルの下側だけを実線にして上側と左右を無色にした感じになる。(または、図形描画のオートシェイプで直線を引く方法もある。)どちらか一方のソフトに熟練したユーザーにとっては、他方のソフトでの操作はややこしく感じられるかもしれない。けれど、これには「慣れ」という大きな要素がからみ、「慣れ」てしまえばどちらかひどく難しいということではなく、残るは好みの問題だと思う。

ちなみに今の私はATOK+Wordの組み合わせで主に使っている。そして一太郎も使う。周辺に一太郎ユーザーが多いからである。むしろ今の環境では一太郎だけでもよさそうなのだが、どうも踏み切れない。それは今のところ、どちらかが圧倒的に優れているとは思えないので、もっと成り行きを見てみたい。一方しか使えないという状態に落ち着きたくないと思う。つまりは気が多いのである。

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 ※Wordも一太郎も両方買えばいいかもしれないけど、
  とりえず、読むのと印刷ならば、無料のビューアがあれば大丈夫。
     Word Viewer 2003(Microsoft)
     一太郎ビューア(Justsystems)
by chinchudo | 2006-07-06 22:20 | ●デジタルツール
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