『ぼくはくまのままでいたかったのに』

e0049945_2175580.jpgストーリー
くまが冬眠から覚めてみると、森はなくなっていて、
工場の敷地の真ん中でした。
そして、くまが「ぼくはくまなんだけど」といくら言っても
聞き入れてはもらえずに……。

この話の「くま」に、私は親近感とリアリティーを覚えます。
これはくまのはなしではなくて、人間のはなしです。
「ぼくはくまなんだけど」の言葉が、相手に通じないことに
おかしみもありつつ、かなしさがあります。このことばは
繰り返されるうちに、相手の受け取り方(意味)が変わって
ゆきます。けれど「くま」にとって、事態は好転しません。

「くま」がもっと雄弁だったらよかったのか、いらだって
あばれるようだったらどうだったのか、とも思ってみましたが、
そうではなかった「くま」が私の心のなかに住んでいます。
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by chinchudo | 2005-09-09 14:30 | ●絵本紹介
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