2005年 09月 09日
『ぼくはくまのままでいたかったのに』
ストーリー
くまが冬眠から覚めてみると、森はなくなっていて、
工場の敷地の真ん中でした。
そして、くまが「ぼくはくまなんだけど」といくら言っても
聞き入れてはもらえずに……。
この話の「くま」に、私は親近感とリアリティーを覚えます。
これはくまのはなしではなくて、人間のはなしです。
「ぼくはくまなんだけど」の言葉が、相手に通じないことに
おかしみもありつつ、かなしさがあります。このことばは
繰り返されるうちに、相手の受け取り方(意味)が変わって
ゆきます。けれど「くま」にとって、事態は好転しません。
「くま」がもっと雄弁だったらよかったのか、いらだって
あばれるようだったらどうだったのか、とも思ってみましたが、
そうではなかった「くま」が私の心のなかに住んでいます。
くまが冬眠から覚めてみると、森はなくなっていて、
工場の敷地の真ん中でした。
そして、くまが「ぼくはくまなんだけど」といくら言っても
聞き入れてはもらえずに……。
この話の「くま」に、私は親近感とリアリティーを覚えます。
これはくまのはなしではなくて、人間のはなしです。
「ぼくはくまなんだけど」の言葉が、相手に通じないことに
おかしみもありつつ、かなしさがあります。このことばは
繰り返されるうちに、相手の受け取り方(意味)が変わって
ゆきます。けれど「くま」にとって、事態は好転しません。
「くま」がもっと雄弁だったらよかったのか、いらだって
あばれるようだったらどうだったのか、とも思ってみましたが、
そうではなかった「くま」が私の心のなかに住んでいます。
by chinchudo
| 2005-09-09 14:30
| ●絵本紹介