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「働く」を考えるための本 20冊+α を更新しました。
この一年に出た本をリストに追加しています。

追加した6冊
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by chinchudo | 2007-04-10 08:15 | ●働くということ

自己分析が好き?

学校のキャリアセンターに置いてあって冊子を、移動時間の暇つぶしに読んでいたら、「最近の学生さんは自己分析が好き(※)」という言葉をみかけました。 就職にむけた自己分析は、やらなくてはいけないと言われるからやるのであって、好きでやるものとは思っていなかった私は意外に感じました。

そこでネットで探してみたところ、プロが教える!就職のコツ(BIGLOBE仕事)PDF 「内・家」にこもる学生たち (成城大学 『ZELKOVA』 No.44)などにも、就職を支援する立場から見た、自己分析が好きという学生像があります。

これらから言えることは、行動を起こさずにただただ頭で考えているだけにみえる様子を、「自己分析が好き」と表現しているようだということです。しかし別の角度から考えれば、自己分析をたとえば性格診断などとを同様に感じて楽しんでいるのかもしれません。

先日山田ズーニーさんのpodキャストの話題がありました。そこでは、「ほんとうにやりたいこと」とか「すきなことをやりたい」気持ちと、実際の仕事の関係が問題になっていました。

菊池信一氏が好きだからといって仕事にはならない(文化放送就職ナビ内)に挙げられた例は、同じことを言い換えたものだと思います。自分が物事を楽しむこと(=趣味)と、他人の楽しみを助けるために力を使うこと(=仕事)とは、必ずしも結びつかないのです。

そうであれば、自己分析においてすべきことは、自分が何を好きかを考えることだけではなく、どんな場面で何に関してどんなふうに喜びを感じたのかを経験の中から探し出すことが必要でしょう。そして、似たような喜びを感じられる場面がある仕事を探すことがポイントだと言えそうです。

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※ 同じ物をこちらで読めます。
大学生のキャリアデザインプロジェクト スペシャル対談vol.3
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by chinchudo | 2007-03-17 17:45 | ●働くということ

この記事は、5号館のつぶやきstochinaiさんの「やりたいことが見つからない」へのTBです。

stochinaiさんの記事には、山田ズーニーさん「おとなの進路教室。」のポッドキャスト「Lesson12 やりたいことを見つける方法(mp3ファイル,15.5MB,20分)」が紹介されています。聴いてみておもしろかったので、ここにもリンクを貼っておきます。山田さんはご自身の体験から、「やりたいこと」は必ずしも自分の中にあるのではなく、他人や社会に導かれてひき出されることもあると言っています。

さて、 「やりたいこと」 と 「やるべきこと」 と 「できること」 は、しばしば次のようなベン図で示されます。三つの重なる部分が、最もモチベーションが高く取り組める部分であるといわれます。この図に、「やりたいこと」と「やるべきこと」とが全く重ならない部分があるのは、「やるべきこと」に追われて「やりたいこと」ができないことがあり得ることを示しています。また、「できること」であり「やるべきこと」であるけれど「やりたいこと」ではないこと があるのもわかります。
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この図は、ひとりの人を取り巻く状況の全体であるといえそうです。この状態で「やりたいこと」に主軸を置いて取り組もうとして、三つのすりあわせがうまくいかない場合はストレスを感じるであろうと想像がつきます。「やりたいこと」をやる とは魅力的に聞こえますが、それはできそうにないことである場合もあるし、やるべきでないことである可能性もありえます。

これに対して私が好むのは、「やるべきこと」をやるという考え方です。
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この図と考え方は小林惠智氏 『天職獲得ノート』 (※1,2)に出ているものです。上と同じ言葉を使っていますが、意味する内容は少し違います。上の図は「状況の全体」を示すものであったのに対して、こちらは「やりたいこと」と「できること」のサイクルが「やるべきこと」に集約しています。「やりたいこと」は大目標であり、「できること」を明確にすることで、「やるべきこと」が明らかになるということです。

このような「やるべきこと」をやると心に決めると、常に目の前のことに向き合う習慣がつきます。「やりたいこと」があるならば「できること」を増やす必要があるし、「できること」が増えれば「やりたいこと」が増えるという循環があって、そこから「やるべきこと」を導かれてゆくのです。

私自身、やりたいことを長い間みつけられずにいたので、「やりたいこと」やそれを実現するために「できること」がないときは、今の状況で「やるべきこと」をやることだと思ってきました。山田ズーニーさんがおっしゃっていることと重なりますが、目の前にあることにとにかく全力でとりくむこと、できないとかやりたくないと決めつけずにやってみることが大切だろうと思います。仕事とは、人とのつながりを自分なりに見いだせたときに喜びが感じられるもののように思います。

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※1 小林氏の著書での表現は、「やりたいこと」は「したいこと」、「やるべきこと」は「すべきこと」です。
※2 関連記事 自己分析ってなんだ? [働くということ 3]

 附録
 「やりたいこと」や「できること」をどうやって探せばいいのか、参考になるサイトです。いわゆる自己分析の方法です。
  過去の経験から見えてくる「自分に合った」仕事。(やまぐちジョブファイル)
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by chinchudo | 2007-02-07 18:26 | ●働くということ

『就職迷子の若者たち』

この本のタイトル 『就職迷子の若者たち』 を見て最初に想像した内容は、若者の就職状況を社会現象として考察するようなものでした。しかし、違いました。

ずばり 「就職活動とは何か」 というタイトルがふさわしいと言えます。キャリアカウンセラー小島貴子氏が、これから学校を出て就職する人たち(とその親)にむけて書いています。

目次はこのようになっています。
  第1章 仕事探し どこから手をつけたらいい?
  第2章 働き続けるために必要なこと
  第3章 こうすればうまくいく“就活”

実際の相談をもとにした例を挙げながら、どんな筋道で就職を考えてゆけばよいかをガイドしてくれています。読みながら自然と、自分ならどうだろうかと身に引きよせることができるでしょう。「興味をどのように就職につなげるか」、「好きを仕事にするとはどういうことか」などについて考える方法を知ることができる内容です。

小島氏は、「価値観」を知ることが重要だと言います。 自分が何を大切だと思うか、そして就職先が何に価値をおいているか。両者がうまくマッチングしたときに、力を発揮して働くことができるからです。

就職活動のはじまりから働きはじめるまで、助けになってくれる本だと思います。

  小島貴子さんインタビュー (キャリナビ CARINAVI since1999)


追記: 以前作成した「就職を考えるための20冊+α」に、この本を加えます。
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by chinchudo | 2006-10-01 20:26 | ●働くということ

Webサイトを巡っていたら、「働く」についての図書を企画展示している公立図書館を見つけました。大学の就職課や図書館以外でも、こういった企画があるのですね。

奈良県立図書館 『「働く」ということを考える100冊』 展示リスト
広島県立図書館 資料展示 「働くってどんなこと~仕事と働くことを考える~」
東京都立日比谷図書館 「しごとの本-職業選択・就職・転職のために-」展示リスト

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「働く」を考えるための本を、個人的に選んでみました。

ほかにもおもしろい本をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただければうれしいです。

「働く」を考えるための本 20冊+α を見る☆
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by chinchudo | 2006-05-14 23:10 | ●働くということ

本書は、1933年生まれの森清氏が、中学生・高校生のお孫さんとともに作ったものです。

森氏の著作は 『会社で働くということ』  を以前に取り上げました。その際、「現在2005年であればもっと違った書き方になったであろう部分もないとはいえません。」と書き、続編が出ることを望んでいました。この春(2006年)、先の著と同じ「岩波ジュニア新書」から 『働くって何だ―30のアドバイス』 が出たことを知って、とてもうれしくなりました。

本書の底に流れるテーマは、先の著と同様「働くことを考える」です。しかし、新たな語り口と構成で書かれており、現在話題となっているニート、短期間での離職、正社員雇用の減少、職業体験・インターンなどを盛り込んだというにとどまりません。それは、森氏がお孫さんと話をしながら書かれたことから生まれたといってよく、若者に対する著者の温かいまなざしを読む人に感じさせます。

ささやかな心がけや気遣いの大切さを、森氏は随所で述べています。
例えば、第1章では初めに、
働くってのは、まず「朝に起きること」と考えよう
と書かれています。夜更かしをせずに、朝ははやく起きよう、それは働くことの基本だというのです。氏の言う「働くこと」は、大上段に何かを振りかざしたり華々しかったりするものではありません。目の前にあることにしっかり向き合って取り組むことであったり、周囲の人との連携を大事にすることであったり、いつも感謝の気持ちを忘れないことです。そして、働くとは生きることであり、たのしいことなのです。

『会社で働くということ』と『働くって何だ―30のアドバイス』 は、ぜひセットで、多く読まれてほしいと思います。


 目次
 第1章 働くって、生きるって?
     働くってのは、まず「朝に起きること」と考えよう
     進路は生き方で決めよう
     生き方は理想を目標に
     働きは理想に近づく手段 ほか
 第2章 働きの体験
     ボランティアで働こう
     ボランティアは生きた学習だ
     中学生の「職業体験」―その学び方 ほか
 第3章 どこで、どんな職場で働くか
     多世代が働いている元気な会社
     自社を新しくし、社会変革にも力を尽くす ほか
 第4章 働き方の基本を考えよう
     さあ、ともかく働いてみよう
     まずは仕事を覚える
     仕事は盗んで覚える

関連記事: 「働く」を考えるための本 20冊+α

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by chinchudo | 2006-05-13 22:22 | ●働くということ

近年、企業が求める資質の一位は「コミュニケーション能力」だといわれます。これは何でしょうか。一口に「コミュニケーション能力」といっても、各企業の業態に則して、中身はさまざまに解釈されているようです。このことは、企業のサイトをいくつか見てみるとわかります。

辞書風にいうならば、「相手の発言をきちんと聴き、理解した上で、自分の考えをのべること」また「相手の考え方や気持ちを考えて、行動すること」ではないかと思います。コミュニケーションはしばしばキャッチボールに喩えられるように、受け手が欲している情報や行為を推し量りながら投げかけてゆくことで成り立つものだからです。

社会で仕事をすると、お客さんや取引先の人、上司や同僚や後輩、いろいろな人と接する機会があります。その人たちの多くは、自分とは年が離れていて、自分とは違う経験を積んでおり、自分とは違う考えを持っています。そのなかにあって、相手の話をきいて理解するには、教養や知識も必要ですし、状況に応じて推測し判断することも必要です。そうして理解したうえで、自分の意見を、相手に伝わるように言葉や態度で表現してゆく。一朝一夕に身に付く能力ではありませんが、決して特殊な能力でもありません。また、訓練によって向上するものです。

ところで、新卒採用の現場で困ることは、応募者がそろってマニュアル通りの答えをすることだそうです。皆が横並びで同じことを言うのでは、選考のしようがないのは当然です。「コミュニケーション能力」が強調されるようになった一因がここにあると言われています。面接者が望んでいるのは、マニュアル通りの回答や質問を無視した演説ではなく、その人自身の言葉であり、問いにふさわしい答えだということですね。

【余談】
くれぐれもエントリーシートに「コミュニケーション能力があります」などと書いてはいけません。^^ (コミュニケーション能力があるかないかは、話し方や話す内容や態度から自ずと明らかになるものですから。)
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by chinchudo | 2006-02-18 21:10 | ●働くということ

社会人基礎力

二月八日に、経済産業省「社会人基礎力に関する研究会」の中間報告がでました。以下がその骨子です。この研究会の目的は、「経済を担う産業人材の確保・育成の観点から、『社会人基礎力』の養成、企業の人材確保・育成、企業や若者の双方に納得感のある就職プロセスの在り方等について検討する」ことだそうです。
「社会人基礎力」の内容

前に踏み出す力(アクション)
 一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力
  主体性: 物事に進んで取り組む力
  働きかけ力: 他人に働きかけ巻き込む力
  実行力: 目的を設定し確実に行動する力

考え抜く力(シンキング)
 疑問を持ち、考え抜く力
  課題発見力: 現状分析し目的や課題を明らかにする力
  計画力: 課題解決のプロセスを明らかにし準備する力
  創造力: 新しい価値を生み出す力

チームで働く力(チームワーク)
 多様な人とともに目標に向けて協力する力
  発信力: 自分の意見を分かりやすく伝える力
  傾聴力: 相手の意見を丁寧に聴く力
  柔軟性: 意見の違いや立場の違いを理解する力
  情況把握力: 自分と周囲との関係性を理解する力
  規律性: 社会のルールや人との約束を守る力
  ストレスコントロール力: ストレス発生源への対応力

詳しくは経産省のホームページをご覧ください。
社会人基礎力に関する研究会「中間とりまとめ」報告書の公表について

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by chinchudo | 2006-02-15 19:25 | ●働くということ

インターネットだけでは就職活動はできません。しかし今や欠くこともできません。
Webサイト上の就職情報を、旅行ガイドブックに喩えた方がいて、なるほどと思いました。旅行と同じで、実際のところは、自分で直接確かめてみなければわからない、ということでしょう。情報の渦におぼれないように、活用できたらいいですね。

  大東文化大学 キャリアセンター
  就職活動を考える  ← ☆枕中洞おすすめ
  就職四季報Web
  日経ナビ2008
  毎日就職ナビ2008
  リクナビ2008
  en学生の就職情報2008
  ダイヤモンドLEAD就活ナビ2008
  みんなの就職活動日記
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by chinchudo | 2005-10-25 23:00 | ●働くということ

就職活動における自己分析とは、自分の性格や価値観を確認し、仕事を通じて何を実現したいのかを考えることです。というと、なにやら難しげで厄介そうですね。

就職は、一般にどこかの企業や官庁などに所属することと同一視されますが、これはいわば就社とも言うべき状態です。今ここでいう就職とは、職業を通じてどんなことを実現したいかや、何に価値を置いた人生を送りたいかをひろく考え、それらを実現に近づけるための場所(会社など)を探すことをいいます。

自己分析を助ける本として、『天職獲得ノート』(小林惠智氏 PHP 2004)を取り上げておきます。書き込み式で自己分析が出来るようになっています。

 『天職獲得ノート』 目次
  Step1 あなたの強み・弱みを確認する
  Step2 人生戦略の策定:あなたの目的・目標を明確にする
  Step3 就職市場であなたを売り込む
  Step4 4行日記を習慣にして自己拡張する
  Step5 人生戦略の確定:確信に満ちた就職活動のための総仕上げ

このほかにも自己分析シートや本は世の中にあふれていますので、インターネットを使って探してみるのもよいかもしれません。そのときには、占い系の自己分析ではなく(それはそれでおもしろいのですが)、就職活動向けに作られているものを使いましょう。  参考 「自己点検シート」で今の自分の課題を知ろう


上のノートは私も今回学生に戻る前に書いてみました。頭の中で考えるだけでなく、手で文字にして書いてみることが大切だと思います。そのことでしっかりと考える事ができます。それから、人に見せる必要はないので、自分のためだけにしっかり本音を書くことをおすすめしたいと思います。

自分のことを振り返って言うと、何年か働いてから初めて、自分にはどのような長所・短所(仕事を進める上での)があるのか、何をやりたくて生きているのかを自覚することができたと思います。自覚した部分には、就職する前にもずっと感じてはいたけれど言葉にできなかった部分と、就職して後にはじめて気がついた部分とがある気がします。できれば、新卒の就職活動の時に、もっと自分について考えることが出来たらよかったと思います。
しかし言い訳のようですが、働いた結果として自覚できたということであり、学校と家しか行動のエリアがなかった学生の時の自分には、考えたところでわかりはしなかったことでしょう。やってみなければ、どんな結果がでるかわからないものです。そして、経験と共に変わってゆく部分もあります。あまり考えこまないで、動きながら考えるのがいいように思います。

やりたいことの原型は必ず自分の中にあると思います。ただしそれはあくまで原型であって、形にするためには外(社会)をみまわして、その原型を育てるために適当な場を得て、技術を身に付け経験を積まなければならないと思います。

  次回 「就職活動の頃と卒業1年目」
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by chinchudo | 2005-10-21 19:43 | ●働くということ
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