2007年 02月 17日
収納の目的は「使うため」
飯田久恵氏 『 「収納指数」でわかる 片付く収納、片付かない収納』 という本があります。この「収納指数」とは、物の出し入れに必要な動作数のことで、[(物の置いてある場所までの)歩数]+[アクション数(動作数)]をいいます。
それを使って考えると、右端のファイル立てはフォルダを引き出すだけなので[収納指数]は「0(ゼロ)」です。真ん中のファイル立ては、フォルダを上に引き上げてから取り出すのがすこしおっくうなので、「0.5」です。左端の書類箱は、蓋を取ってからフォルダを取り出すので「2」、散らからないように蓋を閉める動作も入れると「3」になります。
この考え方は、使いやすい収納を考えるうえでとても有効です。そして同書の有効なアドバイスは他にもあって、使う場所の近くに物をしまうことです。つまりそれは、収納指数を下げることになるので同じことの言い換えともいえますが、楽に出し入れできるので散らからなくなります。
また、「収納」と、「整理」、「片づけ」、「掃除」、「インテリア」は、似ているようだけれども、それぞれ違うステップだという考え方も役に立ちます。
以前私は整理収納が得意ではなく、そのせいで人生丸が転覆しそうになったことさえあるので(笑)、結構なものでした。そして知った飯田さんの考え方には、とても励まされました。「捨てる」収納が流行りはじめたころ、あれこれ読んだのですが、読むとだいたい気が滅入って終わっていました。すっきりさせるには捨てるのが一番だと、頭ではわかるのです。けれど、そう簡単にいかないので苦しいのです。飯田さんはその捨てることの苦しみをよくご存じでいて、気持ちの整理の仕方も教えてもらったと思っています。
リンク:
住まいのダイエット作戦 (監修:飯田久恵氏 コスモスイニシア社)
「捨てる」整理収納術 (同上)
by chinchudo
| 2007-02-17 12:44
| ●日記